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住み替えとは、今住んでいる家を売却し、新しい家を購入して移り住むことです。成功のカギは、売却と購入のどちらを先に進めるか(売り先行か買い先行か)という順番の戦略決めにあります。資金計画とタイミングを最初に固めることで、ダブルローンや住み替え破綻といった失敗を防げます。
この記事でわかること
住み替えは、5人に1人が経験するといわれる身近なライフイベントです。出産で家族が増えた、子どもの進学に合わせて学区を変えたい、転勤で勤務地が変わった、あるいは子どもの独立で家が広すぎる——きっかけはさまざまですが、いずれも「今の家を売る」と「次の家を買う」という2つの大きな取引を同時に進める必要があります。どちらか一方でも大変な手続きを2つ並行させるため、段取りを誤ると資金繰りに行き詰まることもあります。この記事では、住み替えを失敗なく進めるための順番・お金・税金・タイミングを、不動産取引の現場で重視されるポイントとあわせて整理します。

住み替えとは、現在の住まいを手放して新しい住まいへ移ることを指し、その本質は「売却」と「購入」という2つの取引を組み合わせて進める点にあります。賃貸への引っ越しと違い、自宅という資産の売却がからむため、資金とスケジュールの設計が成否を大きく左右します。
住み替え(買い替え)とは、所有しているマイホームを売却し、その資金も使いながら新居を購入して移り住む一連の流れのことです。ポイントは、売却と購入が別々の取引でありながら、資金面・時間面で強く連動していることにあります。たとえば「今の家がいくらで売れるか」が決まらなければ、新居にいくらまで予算を割けるかも決まりません。逆に新居の引き渡し日が先に決まると、それまでに売却を終えなければ資金が間に合わない、という事態も起こります。
不動産取引の現場では、この2つの取引のどちらを先に確定させるかを「売り先行」「買い先行」と呼び、住み替え計画の最初の分岐点として最も重視します。順番を最初に決めずに動き出すと、売却と購入のタイミングがかみ合わず、二重ローンや希望条件の妥協につながりやすくなります。まずは「自分はどちらの順番で進めるのか」を意思決定することが、住み替えの出発点です。
なお、売却の基本的な進め方そのものを詳しく知りたい場合は、売却手続きの9ステップもあわせて確認すると、住み替え全体像がつかみやすくなります。
住み替えは決して特別な選択ではありません。実務上、持ち家世帯のうち相当数が一度は住み替えを検討・経験しており、都市部のマンションでは住み替え経験者の割合がさらに高くなる傾向があります。背景には、住まいに対する価値観が「一生に一度の買い物」から「ライフステージに合わせて住み替えるもの」へと変化してきたことがあります。
住み替えのきっかけとして、不動産取引の現場で多く聞かれるのは次のような理由です。
特に20代後半〜40代は、結婚・出産・子育てといったライフイベントが集中する世代です。住宅購入に詳しい専門家の多くが指摘するのは、住み替えを前提にするなら、最初の購入時から「次に売りやすい家(駅近・一定の規模・ファミリー向けの間取り)」を選んでおくと、その後の住み替えがスムーズになるという点です。出口(売却)を意識した住まい選びが、結果的に住み替えの自由度を高めます。
住み替え経験者からよく聞かれるのが、「都心ほど住み替えがしやすい」という実感です。これは、資産価値が落ちにくい立地の物件ほど、売却時にローン残債を上回る価格で売れやすく、次の住まいへ移る資金的なハードルが下がるためです。逆に、郊外で規模の小さい物件は、管理費や修繕積立金の負担が割高になりやすく、売却価格よりローン残債が上回って「売りたくても売れない」状態に陥ることがあります。住み替えのしやすさは、物件そのものの資産性と密接に結びついている、という視点を持っておくとよいでしょう。なお、住まいに対する価値観の変化を背景に、近年は約10年を一つの目安に住み替える人も増えています。子どもの就学から卒業までのサイクルや、転勤・キャリアの節目が、ちょうど10年前後で訪れることが多いためです。

住み替えの順番には「売り先行」と「買い先行」の2パターンがあり、資金に余裕があるかどうか、仮住まいを許容できるかどうかで選ぶのが基本です。売り先行は資金計画の安全性が高く、買い先行は新居選びの自由度が高いという特徴があります。それぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう。
売り先行とは、先に今の家を売却し、その売却代金を確定させてから新居を購入する進め方です。最大のメリットは、手元に入る資金が明確になるため資金計画が立てやすく、二重ローンを避けられる点にあります。売却にじっくり時間をかけられるので、相場より急いで値下げする必要がなく、希望価格で売り抜きやすいのも利点です。
一方のデメリットは、新居が決まる前に売却・引き渡しが完了すると、一時的に住む場所(仮住まい)が必要になることです。仮住まいの家賃・敷金礼金・仲介手数料に加え、「今の家→仮住まい→新居」と引っ越しが2回発生し、費用と手間がかさみます。住みながら売る場合は、購入希望者の内覧に何度も対応する必要もあります。
売り先行が向いているのは、住宅ローン残債が多めの人・自己資金に余裕がない人・売り急ぎたくない人です。資金の安全性を最優先するなら、まず売り先行を基本に検討するとよいでしょう。
買い先行とは、先に新居を購入してから、旧居を売却する進め方です。メリットは、気に入った物件をじっくり探して購入できること、仮住まいが不要で引っ越しが1回で済むこと、そして空き家にしてから売却できるため内覧対応がしやすく、室内を片付けた状態で売りやすいことです。
最大のデメリットは、旧居が売れるまで新旧2つの住宅ローンを同時に返済する「ダブルローン」が発生しうることです。金融機関の審査では旧居のローンも返済負担に含めて見られるため、審査が通らなかったり、借入可能額を減らされたりする可能性があります。旧居の固定資産税や管理費も二重に発生します。
買い先行が向いているのは、自己資金に余裕がある人・旧居のローンを完済済みまたは残債が少ない人・どうしても妥協したくない条件の物件がある人です。資金力に余裕があり、納得いくまで新居を探したい場合に適しています。
売り先行と買い先行は、発生する追加コストの種類が異なります。当サイトが一般的な条件で試算したところ、売り先行では仮住まい関連で、買い先行ではつなぎ融資の利息や二重返済で、それぞれ数十万円規模の追加負担が生じる結果となりました。
項目 | 売り先行 | 買い先行 |
|---|---|---|
主な追加コスト | 仮住まい(家賃・敷金礼金・引っ越し2回) | つなぎ融資の利息・ダブルローンの二重返済 |
概算金額 | 約75万円 | つなぎ融資 約42万円+二重返済 約36万円 |
資金計画の立てやすさ | 立てやすい(売却額が確定) | 不確実(売却額が後決め) |
新居選びの自由度 | やや低い(売却後に探す) | 高い(じっくり探せる) |
向いている人 | 残債多め・資金に余裕がない人 | 残債少なめ・資金に余裕がある人 |
※当サイト独自試算。売り先行は家賃12万円×3ヶ月+礼金12万円+仲介手数料12万円+引っ越し2回の追加15万円で算出。買い先行はつなぎ融資3,000万円・年2.8%・6ヶ月、旧居返済9万円×4ヶ月で算出。実際の費用は物件・地域・金融機関の条件により異なります。

金額だけを見ると買い先行が有利に見える場合もありますが、買い先行は「旧居がいくらで・いつ売れるか」が確定していない不確実性を抱えます。不動産のプロが注意点として挙げるのは、コストの大小だけでなく、売却額が読めないリスクを背負えるかどうかで判断すべきという点です。資金の安全をとるなら売り先行、自由度をとるなら買い先行、と整理して考えましょう。
実務上、多くのケースで採られるのが、両者の中間にあたる進め方です。具体的には、先に気に入った新居を見つけて購入の見通しを立てつつ、旧居の売却も並行して進め、引き渡し日を調整して同時期にそろえる方法です。売買契約に「買い替え特約(一定期間内に旧居が売れなければ購入契約を解除できる特約)」を付けておくと、買い先行のダブルローンリスクを抑えつつ希望の物件を確保しやすくなります。ただし買い替え特約は売主側に敬遠されることもあるため、市場の需給や物件の人気度を見ながら、不動産会社と相談して活用を判断するとよいでしょう。

住み替えの流れは、売り先行か買い先行かで順番が変わりますが、「査定→媒介契約→売り出し/物件探し→契約→決済・引き渡し→引っ越し」という基本ステップは共通です。ここでは両パターンの進め方と、全体にかかる期間の目安を整理します。
売り先行は、売却を先に確定させてから新居を購入する流れです。具体的には次の順序で進みます。
査定額の見極めは住み替えの起点です。実務上、多くのケースで見られるのは「高く売れます」と提示する会社ほど、実際にはその価格では売れないというパターンです。不動産会社は同じ取引データベースを参照しているため適正価格はおおむね一致します。査定額を引き上げるための具体策は、マンション売却の査定額を上げる5つのポイント|相場の調べ方も解説で詳しく解説しています。
売り先行で気をつけたいのが、仮住まいの段取りです。引き渡し日が決まってから慌てて賃貸を探すと、希望のエリアや間取りが見つからず、割高な物件で妥協することになりがちです。売買契約を結んだら、引き渡し時期から逆算して早めに仮住まいを探し始めるのが安心です。また、仮住まい中は荷物の一部をトランクルームに預けるなど、引っ越しを2回行う前提での荷造り計画を立てておくと、当日の負担を減らせます。
買い先行は、新居を先に確保してから旧居を売却する流れです。順序は次のとおりです。
買い先行では、旧居が売れるまでの資金繰りが最大の論点になります。事前にダブルローンの審査可否やつなぎ融資の条件を確認しておかないと、新居の契約後に資金が回らなくなるおそれがあります。購入の契約前に、売却まで含めた資金計画を金融機関と詰めておくことが安全策です。
住み替え全体にかかる期間は、早ければ3〜6ヶ月、新築の購入を伴う場合は1年以上に及ぶこともあります。実務上の目安として、適正価格で売り出した物件は、おおむね8割が3ヶ月以内に成約するとされています。逆に相場より高い価格で売り出すと、成約までに半年以上かかるケースもあります。
つまり「価格を優先するか、スケジュールを優先するか」が期間を左右します。住み替え先の入居期限が決まっている場合は、売り急ぎを避けるためにも余裕をもったスケジュールを組み、適正価格での売却を前提に計画することが大切です。売却に有利な時期の見極めは、売り時の3軸判断も参考になります。

住み替えで最もつまずきやすいのがお金の問題です。住宅ローンが残っていても住み替えは可能ですが、その手段として「住み替えローン」「つなぎ融資」「ダブルローン」のいずれを使うかで、コストと審査の厳しさが大きく変わります。それぞれの仕組みと費用を、独自試算とあわせて確認しましょう。
住み替えローン(買い替えローン)とは、旧居の売却代金で住宅ローンを完済しきれない場合に、不足する残債と新居の購入資金を一本化して借りられるローンです。売却額がローン残債を下回る「オーバーローン」の状態でも住み替えを実現できる手段として使われます。
ただし注意点があります。住み替えローンは旧居の残債を新居の借入に上乗せするため借入額が膨らみ、通常の住宅ローンより審査が厳しく、総返済額も増えるという点です。当サイトの試算では、残債の不足分500万円を新居3,500万円に上乗せして4,000万円を35年返済で借りた場合、毎月の返済額は次のようになります。
借入パターン | 金利 | 月々の返済額 | 総返済額 |
|---|---|---|---|
新居3,500万円のみ(残債は自己資金で完済) | 変動0.8% | 約95,571円 | 約4,014万円 |
新居+残債500万円=4,000万円 | 変動0.8% | 約109,224円 | 約4,587万円 |
新居+残債500万円=4,000万円 | 固定1.9% | 約130,462円 | 約5,479万円 |
※当サイト独自試算(元利均等・ボーナス返済なし)。実際の返済額は借入条件・金融機関により異なります。住み替えローンの利用可否や条件は金融機関・ファイナンシャルプランナー等の専門家にご相談ください。
残債を上乗せすると、毎月の負担が約1.4万円、35年間では約600万円ほど増える計算です。住み替えローンは便利な反面、コストが大きいため、可能なら自己資金で残債を圧縮してから借りるほうが負担を抑えられます。
つなぎ融資とは、買い先行のときに、旧居の売却代金が入る前に新居の購入資金を一時的に借りる短期のローンです。売却代金が入った時点で一括返済する仕組みで、利息は短期間でも数十万円規模になることがあります。当サイトの試算では、3,000万円を年2.8%で6ヶ月借りた場合の利息は約42万円、3ヶ月なら約21万円でした。
一方のダブルローンは、旧居と新居の住宅ローンを同時に返済し続ける状態を指します。旧居の返済が月9万円なら、売却まで4ヶ月かかると約36万円が二重に発生し、固定資産税や管理費も上乗せされます。いずれも一時的なコストですが、売却が長引くほど負担が膨らむ点に注意が必要です。買い先行を選ぶ場合は、これらのつなぎコストを資金計画に織り込んでおきましょう。
住み替えでは、売却と購入の両方で諸費用が発生します。一般的に売却では成約価格の4〜6%程度、購入では物件価格の6〜9%程度が諸費用の目安とされます。主な内訳は次のとおりです。
たとえば3,000万円で売却し、4,000万円の新居を購入する住み替えでは、売却側の諸費用が約120万〜180万円、購入側が約240万〜360万円となり、合計で数百万円規模の出費になることも珍しくありません。さらに、これらは多くが現金で支払う必要があるため、売却代金が入る前に購入の手付金や諸費用を用意できるかが資金繰りのポイントになります。住み替えでは「総額がいくらか」だけでなく「いつ・いくら現金が必要か」というキャッシュフローの観点で計画を立てることが大切です。
売却にかかる費用の詳しい内訳は、不動産売却の費用はいくら?仲介手数料と諸費用の内訳【2026】で解説しています。住み替えは売買が二重になるぶん諸費用も二重にかかるため、手元に残る資金を早めに試算しておくことが重要です。

住み替えで売却益が出ると、譲渡所得税がかかる場合があります。マイホームの売却益には「3,000万円特別控除」や「買換え特例」が使えますが、これらは新居の住宅ローン控除と併用できない点が最大の落とし穴です。どの制度を使うのが得かは、売却益の大きさと新居の借入額で変わります。
マイホームを売って利益(譲渡所得)が出た場合、一定の要件を満たせば譲渡所得から最大3,000万円を差し引ける「居住用財産の3,000万円特別控除」が使えます。これにより、売却益が3,000万円以内なら譲渡所得税が実質ゼロになるケースが多くあります。
もう一つの選択肢が「特定居住用財産の買換え特例」です。これは、一定要件のもとで売却益への課税を将来の売却時まで繰り延べられる制度です。ただし税金が免除されるわけではなく、あくまで先送りである点に注意が必要です。売却の税金全般については、不動産売却の譲渡所得税と3,000万円控除|計算・申告を完全解説で詳しく解説しています。なお各特例には適用期限や細かな要件があり、改正もあるため、最新の要件は国税庁の公式情報や税理士で確認することをおすすめします。
住み替えで旧居を売って損失(譲渡損失)が出た場合にも、救済する特例があります。「居住用財産の買換え等の譲渡損失の損益通算及び繰越控除の特例」を使うと、売却損をその年の給与所得などと損益通算でき、控除しきれない分は翌年以降最長3年間繰り越せる可能性があります。
この特例を使えば、住み替えで損が出た年やその後の数年間、所得税・住民税が軽減されることがあります。一定の要件(新居で住宅ローンを組むことなど)を満たす必要があるため、損が出そうな住み替えでは、売却前に適用可否を確認しておくと安心です。
住み替えで特に見落とされやすいのが、3,000万円特別控除や買換え特例と、新居の住宅ローン控除は同時に使えないという点です。住宅ローン控除は、住宅ローン残高の一定割合を所得税から差し引ける制度ですが、売却側でこれらの特例を使うと、購入した新居では住宅ローン控除を受けられなくなります。
そのため、住み替えでは「売却益に対する特例で減税する」のか「新居の住宅ローン控除で減税する」のかを比較し、節税効果が大きいほうを選ぶ必要があります。一般的には、売却益が大きい場合は3,000万円控除、売却益が小さく新居の借入が大きい場合は住宅ローン控除が有利になりやすい傾向があります。判断が難しいケースも多いため、具体的な数字での比較は税理士など専門家に相談するのが確実です。
もう一つ注意したいのが、特例を使うにも確定申告が必要だという点です。3,000万円特別控除や買換え特例、譲渡損失の損益通算など、住み替えにまつわる税制上のメリットは、売却した翌年に自分で確定申告をして初めて適用されるものがほとんどです。控除を使えば税額がゼロになる場合でも、申告をしなければ特例は受けられません。住み替えで売却益や売却損が出た年は、必要書類(売買契約書の写し・登記事項証明書など)を早めにそろえ、申告漏れがないように準備しておきましょう。住宅ローン控除も、初年度は確定申告が必要です(会社員は2年目以降は年末調整で対応可能)。

住み替えのタイミングは、ライフステージの節目・建物の築年数・不動産市場の動きの3つの視点で見極めるのが基本です。あわせて、査定や不動産会社選びの実務ポイントを押さえることで、住み替えの満足度は大きく変わります。
住み替えの好機は人によって異なりますが、判断材料は次の3つに整理できます。
実務上、住み替えに詳しい専門家がよく勧めるのは、世帯構成が小さくなったタイミングでのダウンサイジングです。子どもの独立後に広い家を売り、コンパクトな住まいへ移ることで、差額を老後資金に回すという出口戦略です。住み替えは「広い家へ」だけでなく「身軽な家へ」という方向もあると知っておくと、選択肢が広がります。
市場のタイミングについては、「高く売れる時期に売りたい」という気持ちと、「買い替え先も同じように高くなる」という現実のバランスを取ることが重要です。価格が上昇している局面では、旧居を高く売れる一方で新居の購入費も膨らむため、売却益だけを見て判断すると、トータルでは得をしていないこともあります。住み替えは「売る」と「買う」がセットである以上、市場全体が上がっているか下がっているかよりも、自分のライフプランに合った時期に動けるかどうかを優先するほうが、後悔の少ない選択につながりやすいといえます。
住み替えの第一歩は、自宅が「いくらで・どのくらいの期間で売れるか」を正確に把握することです。査定では、提示額の高さだけで会社を選ばないことが重要です。不動産取引の現場では、根拠なく高い査定額を出す会社より、適正価格とその根拠(近隣の成約事例など)をきちんと説明できる会社のほうが、結果的にスムーズな売却につながる傾向があります。
また、住み替えでは売却と購入を同じ会社・担当者に任せると、両方のスケジュールを一体で調整してもらいやすくなります。媒介契約の種類による違いは、媒介契約とは?3種類の違いを徹底解説で確認できます。複数社を比較したい場合は、不動産一括査定サイトの選び方|注意点と賢く使うコツを解説も役立ちます。
住み替えで起こりがちな失敗には、共通のパターンがあります。代表的なものと回避策は次のとおりです。
これらはいずれも、「順番・資金・税金」を売り出し前に固めておくことで防げます。動き出す前の準備が、住み替えの成否を分けます。
資金に余裕がなく住宅ローン残債が多めの場合は、資金計画が立てやすく二重ローンを避けられる「売り先行」が基本です。自己資金に余裕があり、どうしても妥協したくない物件がある場合は「買い先行」が向いています。まずは自分の残債と自己資金を確認し、順番を決めましょう。
できます。売却代金でローンを完済できれば問題なく、完済しきれない場合でも「住み替えローン(買い替えローン)」で不足分を新居の借入に上乗せできます。ただし借入額が増え審査も厳しくなるため、可能なら自己資金で残債を圧縮しておくと負担を抑えられます。
売却で成約価格の4〜6%程度、購入で物件価格の6〜9%程度の諸費用が目安です。これに加え、売り先行なら仮住まい費用(当サイト試算で約75万円)、買い先行ならつなぎ融資の利息やダブルローン分が発生します。売買が二重になるため、手元に残る資金を早めに試算しておきましょう。
併用できません。売却側で3,000万円特別控除や買換え特例を使うと、新居の住宅ローン控除は受けられなくなります。売却益が大きい場合は3,000万円控除、売却益が小さく新居の借入が大きい場合は住宅ローン控除が有利になりやすい傾向があります。どちらが得かは数字での比較が必要なため、税理士への相談をおすすめします。
早ければ3〜6ヶ月、新築購入を伴う場合は1年以上かかることもあります。適正価格で売り出した物件は、おおむね8割が3ヶ月以内に成約するとされます。相場より高く売り出すと成約まで半年以上かかることもあるため、入居期限がある場合は余裕をもったスケジュールを組みましょう。
住み替えは、売却と購入を同時に進める難易度の高いライフイベントですが、最初に順番と資金計画を固めれば、失敗の多くは避けられます。最後に要点を振り返ります。
住み替えの第一歩は、今の住まいが「いくらで・どのくらいの期間で売れるか」を正確に知ることです。まずは複数の不動産会社で査定を受け、資金計画を具体的な数字に落とし込むことから始めましょう。順番と資金の見通しが立てば、住み替えはぐっと現実的で安心できる選択になります。判断に迷う場面では、不動産会社や税理士などの専門家に早めに相談することをおすすめします。