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2026年の台風は例年より数が多く、エルニーニョの影響で発達した状態で日本へ接近しやすいと予想されています。台風被害を減らす分かれ目は、上陸してから慌てることではなく、上陸前の備えと、火災保険の補償範囲を事前に確認しておくことにあります。
この記事でわかること
日本気象協会は、2026年8月について「台風3〜6個が日本に接近する見込みで、お盆頃にかけて発生が増える可能性がある」と発表しています。台風は8月3日時点ですでに13号まで発生しており、1〜7月の平年値(約7.9個)を上回るハイペースです。帰省や旅行が重なるお盆シーズンとも重なるため、早めの準備が大切になります。

2026年は台風の発生ペースが平年より速く、加えて一つひとつが発達しやすい年と考えられています。数と勢力の両面で警戒が必要という点が今年の特徴です。
気象の専門機関によると、2026年は1〜7月ですでに13個の台風が発生し、平年値の約7.9個を大きく上回っています。8月は3〜6個が日本に接近する見込みです。背景にあるのが春から続くエルニーニョ現象で、台風が平年より日本から離れた海域で発生し、暖かい海の上を長い距離進むため、十分に発達した状態で接近するおそれがあるとされています(出典:日本気象協会「2026年の台風の見通し」)。「まだ来ていないから大丈夫」ではなく、接近が予想された時点で動けるよう準備しておくことが重要です。

住んでいる場所の立地はすぐには変えられませんが、上陸前の数日でできる備えによって、被害はかなり減らせます。台風の進路予想が出たら、次の点を早めに確認しておきましょう。
不動産取引の現場では、「マンションの高層階だから水害は安心」と考える人も少なくありませんが、これは必ずしも正しくありません。専有部が高い階でも、機械式駐車場・電気室・エレベーターが地下や1階にあると、浸水によって停電・断水・エレベーター停止が長期化することがあります。マンションでも、共用部の浸水リスクや停電時の給水方法を管理組合の資料で確認しておくと安心です。

台風で家が壊れたとき、修理費用を火災保険でまかなえるかどうかは契約内容によって変わります。被災してからでは補償を追加できないため、シーズン前に補償範囲を確認しておくことが肝心です。
火災保険の自然災害系の補償は、大きく次のように分かれます。
実務でよく見られるのが、保険料を抑えるために水災補償を外して契約しているケースです。浸水リスクの高いエリアでこれに気づかず、被災後に「対象外だった」となる例もあります。あわせて、支払い時の自己負担にあたる免責金額も確認しておきましょう。なお、火災保険は2022年10月の改定で最長契約期間が5年に短縮され、水災の保険料が市区町村別に細分化されています。保険料の動向は2026年 火災保険が平均1.5倍に値上げ|水災5区分料率で家計はどうなる?、被災後の請求の流れは台風9号沖縄直撃|家の被害は火災保険で直せる?で詳しく解説しています。

これから住まいを購入する人にとって、買う前にハザードマップで水害リスクを確認しておくことが最大の防御になります。立地は入居後に変えられないからこそ、契約前のチェックが重要です。
水害ハザードマップには「洪水」「内水」「高潮」の3種類があり、2020年8月からは不動産取引の重要事項説明でも提示されます。国土地理院の重ねるハザードマップを使えば、洪水・土砂・高潮・津波のリスクを地図に重ねて確認できます。実務では、ハザードマップに加えて次の点も見ておくと精度が上がります。
とくに内水氾濫は、川から離れた土地でも起こり得ます。都市部ではゲリラ豪雨で下水の処理が追いつかず、道路の冠水やトイレ・浴室からの逆流が発生することがあるため、洪水だけでなく内水のマップも確認しましょう。ハザードマップの具体的な読み方は不動産購入前に必ず確認!ハザードマップの読み方と災害リスクの見極め方、内水リスクの調べ方は内水ハザード追加!自宅の浸水リスクを無料で確認、売買時の告知は九州で記録的大雨|水害物件の告知義務と見抜き方をご覧ください。
風災補償が付いていれば、台風の強風や飛来物による屋根・外壁・窓などの損害は補償の対象になり得ます。ただし浸水被害は「水災」という別区分で、契約時に外している場合は対象になりません。まずはご自身の保険証券で風災・水災の有無と免責金額を確認しましょう。
専有部への浸水は避けやすい一方、機械式駐車場や1階の電気室・エレベーターが浸水すると、停電・断水・エレベーター停止が長引くことがあります。階数だけで判断せず、共用部の浸水対策や停電時の対応を確認しておくと安心です。
台風シーズンは毎年やってきます。保険内容の見直しや、購入前の水害リスクの確認に迷ったときは、保険会社や不動産・住宅の専門家に相談したうえで判断することをおすすめします。