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2026年(令和8年)分の路線価が、7月1日(水)午前11時に国税庁から公開されます。2026年の公示地価がバブル崩壊後で最大の上昇となったことを受け、路線価も都市部を中心に全国的な上昇が見込まれ、土地を所有する人の相続税負担が増える可能性があります。
この記事でわかること
路線価は相続税や贈与税で土地を評価する際の基準で、毎年7月に公表されます。Googleトレンドでも「路線価」の検索は毎年7月の公開時期に大きく跳ね上がる傾向があり、まさに今が注目の時期です(出典:Google Trends・相対スケール0〜100で絶対的な検索数ではありません)。土地を持つ人・相続を控える人が知っておきたいポイントを整理します。

路線価とは、道路(路線)に面した土地1㎡あたりの評価額のことで、相続税や贈与税を計算する際の土地評価の基準になります。国税庁が毎年公表し、その年の1月1日時点の価格を評価したものです。一般的に、公示地価のおおむね8割程度の水準に設定されるのが目安とされています。
2026年(令和8年)分の路線価図は、2026年7月1日(水)午前11時に国税庁のホームページ「財産評価基準書 路線価図・評価倍率表」で公開される予定です(出典:国税庁プレスリリース)。自分の土地が面する道路の路線価を調べ、土地の面積を掛けることで、相続税評価額のおおよその目安を把握できます。なお、郊外など路線価が定められていない地域では、固定資産税評価額に一定の倍率を掛ける「倍率方式」で評価します。

2026年の路線価は、都市部を中心に上昇する可能性が高いと見られます。理由は、同じ土地の価格指標である2026年の公示地価が全国全用途平均+2.8%とバブル崩壊後で最大の上昇を記録したことです(出典:国土交通省)。路線価は公示地価と連動する傾向があるため、地価が上がれば路線価も追随しやすいのです。
前年(令和7年分)の全国最高路線価は、東京・銀座5丁目「鳩居堂前」の1㎡あたり4,808万円で、40年連続の全国トップでした。インバウンド回復や再開発が続く都市部では、2026年も路線価の上昇が続くと予想されます。地価全体の動きは2026年公示地価を徹底解説もあわせてご覧ください。

路線価が上がると、相続する土地の評価額が上がり、相続税の負担が増える可能性があります。相続税は、遺産総額から基礎控除(3,000万円+600万円×法定相続人の数)を差し引いた金額に課税されます。土地の評価額が上がれば、これまで基礎控除の範囲内だった人が課税対象になるケースも出てきます。
ただし、評価額を適正に下げる方法もあります。代表的なのが「小規模宅地等の特例」で、被相続人の自宅敷地などは一定面積(330㎡)まで評価額を最大80%減額できます。また、土地の形が不整形である場合や、間口が狭い・奥行きが長いといった条件では、補正によって評価額を下げられることがあります。不動産取引の現場では、路線価×面積をそのまま納税額と思い込み、こうした特例や補正を使わずに払い過ぎてしまうケースも少なくありません。心配な場合は、公開された路線価で自分の土地の概算評価を早めに把握し、税理士など専門家に相談することをおすすめします。相続税評価をめぐる最新ルールは賃貸不動産の相続節税に新ルールも参考になります。
2026年路線価の公開を前に、押さえておきたい要点を整理します。
路線価は相続対策のスタート地点です。公開されたら自分の土地の評価額を概算で確認し、基礎控除を超えそうな場合は早めに税理士・専門家へ相談しておくと安心です。実際の税額は土地の条件や相続人の状況によって異なるため、個別の事情に応じた確認を心がけましょう。