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2026年7月21日、不動産経済研究所が上半期(首都圏・近畿圏)のマンション市場動向を発表しました。価格は高値圏を維持する一方で、契約率の伸び悩みと在庫の増加が重なり、「高値圏での停滞」が鮮明になっています。
この記事でわかること
「マンションは今、売り時なのか、買い時なのか」。本日発表された最新データをもとに、上半期を振り返りながら、これからの動きを読み解いていきます。

上半期のマンション市場をひとことで言えば、「価格は高いまま、動きは鈍い」という状態です。新築・中古ともに価格は高値圏にありますが、買い手の勢いには陰りが見え始めています。
新築マンションは、直近の月次データで首都圏の平均価格が1億円を超える水準まで上昇し、東京23区では販売価格1億円以上の「億ション」の割合が6割を超える月もあるなど、価格の高止まりが続いています。一方で、新規物件がどれだけ売れたかを示す初月契約率は、好調の目安とされる70%を下回る月が目立ち、価格の高さに買い手がついていけていない様子がうかがえます。
中古マンションも、首都圏の成約㎡単価は約6年にわたって上昇が続き、歴史的な高値圏にあります。ただし、売り出し中の在庫件数は増加に転じており、市場に「売り物件」が少しずつ積み上がり始めています。かつての都心マンションの価格調整の動きと合わせて見ると、高値をつけても以前ほどすぐには売れない局面に入りつつあります。

停滞の背景には、大きく「金利上昇」と「在庫増加」という2つの要因があります。どちらも、買い手の購買力を静かに押し下げる方向に働いています。
1つ目は金利です。日本銀行はマイナス金利政策を解除したあと段階的に利上げを進め、政策金利を引き上げてきました。金利が上がるほど住宅ローンの毎月返済額は増え、同じ年収でも借りられる金額は目減りします。結果として、価格が高止まりする一方で買える人の予算に上限がかかり、成約に結びつきにくくなっています。この構図は金利1%時代の中古マンション市場でも指摘してきた流れの延長線上にあります。
2つ目は在庫の増加です。売り物件が増えると、買い手は選択肢が広がり、じっくり比較検討できるようになります。売り手にとっては競合が増え、強気の価格では売れにくくなるということです。「価格は高いのに在庫は増える」という状態は、需要と供給のバランスが少しずつ買い手側へ傾き始めているサインといえます。

下半期は、「高値圏だが選別が進む相場」を前提に動くのが現実的です。売る人・買う人それぞれで、意識したいポイントを整理します。
売却を考えている人にとっては、価格が歴史的な高値圏にある今は依然として売りやすい環境です。ただし、在庫が増え買い手が慎重になっているため、「何でも高く売れる」相場ではなくなりつつあります。立地・築年数・管理状態のよい物件ほど有利になる一方、条件が見劣りする物件は価格や期間で妥協が必要になりやすい点は意識しておきましょう。
購入を考えている人にとっては、在庫の増加は選択肢が広がるチャンスでもあります。焦って飛びつくより、金利上昇による返済負担を試算したうえで、無理のない予算内で条件のよい物件を腰を据えて探すのが得策です。金利が家計に与える影響を見積もってから動くことが、後悔しない購入につながります。
2026年上半期のマンション市場は、価格の高止まりと売れ行きの鈍化が同居する「高値圏での停滞」が特徴でした。要点を整理します。
相場は全国一律ではなく、エリアや物件の条件で明暗が分かれます。地価ナビでは、エリアごとの相場や市況の記事を多数掲載しています。あなたの物件やエリアの動きを確認して、売り時・買い時の判断に役立ててください。