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2026年8月のフラット35は3.25%(前月比+0.11%)に上昇し、大手銀行の固定10年も8月に引き上げられました。ただし金利のニュースに慌てて結論を出す必要はありません。まず大切なのは、自分の借入額で月々の返済がいくら変わるかを具体的な数字で把握することです。
この記事でわかること
金利上昇の背景には日銀の金融政策があります。日銀は2026年6月の会合で政策金利を+0.25%の1.00%程度へ引き上げ、その後も利上げ継続の観測が続いています。固定金利の目安となる長期金利(10年国債利回り)は2026年7月中旬時点で2.73%前後まで上昇し、これが固定金利を押し上げる主因になっています。以下では、8月の最新金利と実際の返済額、そして判断の考え方を整理します。

2026年8月の住宅ローン金利は、固定金利が上昇を続ける一方、変動金利は据え置きという対照的な結果になりました。固定と変動で動きが分かれている点が今月の特徴です。
全期間固定型の代表であるフラット35は、2026年8月に3.250%(借入期間21〜35年・頭金10%以上・団信込みの場合)となり、前月の3.140%から+0.11%上昇しました。大手銀行の10年固定(最優遇)も8月は各行が引き上げ、三菱UFJ銀行が3.59%、みずほ銀行が3.35%、りそな銀行が3.795%などとなっています。報道によれば、大手行の10年固定の最優遇金利は13カ月連続で過去最高を更新しました。
一方で変動金利は、大手行が8月は据え置きとしています。変動金利の基準となる短期プライムレートの引き上げ分が実際の適用金利に反映されるのは、9〜10月からとみられています。つまり、変動金利で借りている人も、これから利上げの影響が本格化する可能性がある点には注意が必要です(出典:ダイヤモンド不動産研究所「2026年8月の住宅ローン金利」)。フラット35の仕組みや変動・固定との比較は、フラット35とは?2026年最新金利と変動・固定との徹底比較もあわせてご覧ください。

結論として、金利が0.11%上がっても、月々の返済額の増加は数千円程度にとどまります。ただし、35年で見た総返済額では数十万円単位の差になるため、「月々」と「総額」の両面で捉えることが大切です。
フラット35の8月金利3.25%と前月の3.14%で、借入額別に月々返済額・総返済額を試算した結果が以下の表です(元利均等返済・返済期間35年)。
借入額 | 7月 3.14%(月々) | 8月 3.25%(月々) | 月々の差 | 総返済額の差(35年) |
|---|---|---|---|---|
3,000万円 | 117,812円 | 119,681円 | +1,869円 | +約78.5万円 |
4,000万円 | 157,082円 | 159,575円 | +2,493円 | +約104.7万円 |
※当サイト独自試算(元利均等・返済期間35年・ボーナス返済なしで計算)。実際の返済額は借入条件・団信・融資手数料・金融機関により異なります。借入プランの検討はFPや金融機関の専門家にご相談ください。
「月に2,000円弱の増加」なのか「月に5万円の増加」なのかで、家計への影響はまったく異なります。金利上昇のニュースは“率”だけを見て不安になりがちですが、実務では「自分の借入額に当てはめた実額」に落として考えるのが鉄則です。一方で、総返済額では3,000万円借入で約78万円、4,000万円で約100万円超の差が出るため、頭金を厚くして借入額を抑える工夫が効いてくる局面でもあります。

「いま組むなら固定と変動どちらが得か」は、家計のリスク許容度によって答えが変わるため、一概にどちらが正解とは言い切れません。判断の軸を持つことが重要です。
不動産・住宅ローンに詳しい専門家の多くが共通して指摘するのは、次の3点です。
ざっくりした向き・不向きは次のとおりです。固定が向く人は、返済額を確定させて家計を安定させたい人、共働きで教育費など将来の支出が読みにくい人。変動が向く人は、借入額に対して収入・貯蓄に余裕があり、金利が上がっても繰上げ返済などで対応できる人です。詳しい比較は変動金利vs固定金利2026|日銀利上げ時代の住宅ローン選び方、変動の注意点は変動金利の5年ルール・125%ルールとはで詳しく解説しています。

金利が上がったから家を買えない、と考える必要はありません。大切なのは、上がった金利でも無理なく返せる借入額に調整することです。金利上昇局面でも安全に購入するために、今できる備えを整理します。
なお、フラット35が初めて3%を超えた局面についてはフラット35が初の3%超え!3,000万円借りると月々いくら増える?でも取り上げています。金利は月ごとに動くため、契約前には必ず最新の適用金利を確認しましょう。
2026年8月のフラット35の金利は3.250%です(借入期間21〜35年・頭金10%以上・団信込みの場合の目安)。前月7月の3.140%から+0.11%上昇しました。返済期間が20年以下の場合は、これより低い金利が適用されます。
どちらが得かは将来の金利次第のため、一概には言えません。返済額を確定させて安心を優先するなら固定、当初の返済額を抑えつつ金利上昇に自力で対応できるなら変動が向いています。家計のリスク許容度に合わせて選ぶことが大切です。
金利は毎月変動します。ご自身の借入条件での返済額シミュレーションや、固定・変動の選び方に迷ったときは、金融機関やファイナンシャルプランナーなどの専門家に相談したうえで判断することをおすすめします。