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2026年7月の住宅ローン変動金利は、楽天銀行やPayPay銀行など一部のネット銀行だけが先行して利上げし、メガバンクは据え置く「二極化」となりました。同じ変動金利でも、借りている銀行によって上がった人と据え置きの人に分かれています。まずは自分の金利が動いたかを確認しておきましょう。
この記事でわかること
日銀の追加利上げを背景に、住宅ローンの金利環境が動き始めています。2026年7月は、その影響の出方が銀行によってはっきり分かれる形になりました。変動金利で住宅ローンを組んでいる方に向けて、いま何が起きているのか、そして何に備えるべきかを整理します。

2026年7月、住宅ローンの変動金利を引き上げたのは、調査対象の主要14行のうち楽天銀行(+0.205%)とPayPay銀行(+0.35%)の2行のみでした。メガバンク4行を含む残り12行は据え置きとなり、ネット銀行の一部だけが先行して動く「二極化」が鮮明になっています(出典:いえーる住宅研究所)。
背景には、日銀が2025年12月に追加利上げを行い、政策金利が約30年ぶりの高水準となったことがあります。短期金利の上昇は変動金利の基準(短期プライムレート)に波及しますが、その反映のタイミングは銀行ごとに異なります。PayPay銀行は日銀の会合を受けて7月から基準金利を先行して引き上げました。大切なのは、同じ「変動金利」でも借りている銀行によって、すでに上がった人とまだ据え置きの人がいるという点です。まずは自分のローンの金利が7月に動いたかどうか、金融機関からの通知やマイページで確認しておきましょう。

変動金利が上がると、返済額はどれくらい増えるのでしょうか。仮に変動金利が0.25%上昇(例:0.60%→0.85%)した場合の、毎月の返済額の増加を当サイトで試算しました(元利均等・返済期間30年)。
借入額 | 金利0.60%(月) | 金利0.85%(月) | 月額の増加 | 年額の増加 |
|---|---|---|---|---|
2,000万円 | 60,719円 | 62,959円 | +2,240円 | +26,878円 |
3,000万円 | 91,079円 | 94,439円 | +3,360円 | +40,317円 |
4,000万円 | 121,439円 | 125,918円 | +4,480円 | +53,756円 |
※当サイト独自試算。金利は例示です。実際の返済額は借入残高・返済期間・借入条件・金融機関により異なります。ローンの見直しはFPや金融機関の専門家にご相談ください。
借入3,000万円なら0.25%の上昇で月あたり約3,360円、年間で約4万円の負担増です。1回の上げ幅としては大きくないと感じるかもしれませんが、変動金利は今後さらに上がる可能性があり、上昇が重なれば負担は積み上がっていきます。自分の借入額なら毎月いくら増えるのかを、あらかじめ把握しておくことが大切です。

今後の焦点は、2026年10月の基準金利改定です。多くの銀行が、この改定で変動金利を年0.25%程度引き上げる見通しとされています。つまり、7月に据え置いた銀行で借りている人も、秋には返済額が上がる可能性があります。
今できる備えとしては、いくつかの選択肢があります。まず、家計に余裕があるうちに繰り上げ返済をして元本を減らしておく方法。次に、他行や固定金利への借り換えを検討し、金利上昇の影響を抑える方法です。ただし借り換えには諸費用がかかるため、金利差と費用を比べて損得を見極める必要があります。いずれにしても、金利が上がった場合に毎月いくら返済額が増えるのかを試算し、家計が耐えられるかを確認しておくことが第一歩です。金利上昇局面では、早めの情報収集と準備が家計を守る鍵になります。
変動金利は「上がるかどうか」から「いつ・いくら上がるか」の局面に移りつつあります。自分のローン条件を把握し、金利が上がっても慌てないよう、今のうちに家計のシミュレーションと備えを進めておきましょう。具体的な見直しは、契約中の金融機関やファイナンシャルプランナーに相談することをおすすめします。