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2026年8月3日、三菱UFJ・三井住友・みずほ・りそなのメガバンク4行が短期プライムレートを0.25%引き上げます。これにより変動金利型の住宅ローンは、新規借入が8月から、返済中の人も11月度の返済分から返済額が上がる見込みです。
この記事でわかること
日本銀行は2026年6月に政策金利を1.0%へ引き上げました。この動きを受けて銀行の貸出金利の基準となる短期プライムレートが上がり、変動金利の住宅ローンにもいよいよ波及します。これまでネット銀行が先行して金利を上げる一方でメガバンクは据え置いてきましたが、今回はその大手4行がそろって動く点が大きな転換点です。自分のローンにどう影響するのか、順に見ていきましょう。

まず押さえるべき事実は、メガバンク4行が2026年8月3日に短期プライムレート(銀行が優良企業に短期で貸し出す際の最優遇金利。変動金利型住宅ローンの基準金利のベースになります)を一律0.25%引き上げるという点です。具体的な引き上げ幅は次のとおりです。
銀行 | 引き上げ前 | 引き上げ後 |
|---|---|---|
三菱UFJ銀行 | 2.125% | 2.375% |
三井住友銀行 | 2.125% | 2.375% |
みずほ銀行 | 2.125% | 2.375% |
りそな銀行 | 2.375% | 2.625% |
背景にあるのは日銀の利上げです。2026年6月に政策金利が1.0%へ引き上げられ、短プラもこれに連動して上昇しました。すでに日銀が31年ぶり1%利上げ検討!変動vs固定、今すぐ借り換え判断が必要な3つのケースで解説したとおり、金利のある世界は着実に現実になりつつあります。

結論として、返済額が上がる時期は「新規」と「返済中」で異なります。これから借りる人は2026年8月3日以降の融資実行分から新金利が適用されます。申込時ではなく、実際にお金が振り込まれる融資実行日の金利が使われる点に注意してください。
一方、すでに返済中の人はすぐには変わりません。多くの銀行は年2回(4月1日と10月1日)に金利を見直すため、8月の短プラ改定は10月の基準金利に反映され、実際の返済額が変わるのは11月度の返済分からとなる見込みです。「ニュースを見た翌月に急に上がる」わけではなく、数か月のタイムラグがある点を理解しておきましょう。
では、0.25%上がると返済額はいくら増えるのでしょうか。変動金利を0.5%から0.75%へ引き上げた場合の月々の返済額を、借入額別に独自試算しました。
借入額(35年) | 金利0.5% | 金利0.75% | 月額の増加 | 年額の増加 |
|---|---|---|---|---|
3,000万円 | 77,876円 | 81,235円 | +3,360円 | +40,318円 |
4,000万円 | 103,834円 | 108,314円 | +4,480円 | +53,757円 |
5,000万円 | 129,793円 | 135,392円 | +5,600円 | +67,197円 |
※当サイト独自試算(元利均等・35年・全期間同一金利で試算した参考値)。実際の返済額は借入条件・金融機関により異なります。ローンの見直しはFPや金融機関の専門家にご相談ください。
0.25%の上昇でも、5,000万円を借りていれば年間で約6.7万円の負担増です。今後さらに利上げが続けば、この差はより大きくなります。

「返済中なのに、なぜ11月からすぐ返済額が変わるの?」と疑問に思う人もいるでしょう。実は多くの銀行の変動金利には、返済額の急増を和らげる2つのルールがあります。
1つ目が5年ルールです。金利が上がっても、毎月の返済額そのものは5年間据え置かれます。ただし返済額の内訳(元金と利息の割合)は変わり、利息が増えた分だけ元金の減りが遅くなります。2つ目が125%ルールで、5年ごとの見直しで返済額が上がる場合も、新しい返済額は従来の125%が上限になります。
ここに落とし穴があります。これらのルールは返済額の増加を先送りするだけで、利息の負担そのものが消えるわけではありません。据え置かれた分は将来の返済や最終回にしわ寄せされます。さらに、不動産取引の現場では「ネット銀行など一部の金融機関はこの5年ルール・125%ルールを採用しておらず、金利上昇がそのまま返済額に反映される」ことも指摘されています。自分のローンにこのルールがあるか、契約書で必ず確認しておきましょう。

金利が上がる局面でも、慌てて行動する必要はありません。落ち着いて次の3つを確認しましょう。
特に3つ目は重要です。住宅ローンに詳しい専門家の多くが指摘するのは、変動金利が0.25%ずつ上がって全期間固定に追いつくには9回程度の利上げが必要で、そこに至るまで変動は低い金利で返済を続けられるという点です。焦って全額を固定へ切り替えると、その金利差を余計に払ってしまうこともあります。二極化する金利については変動金利に異変|ネット銀行だけ先行利上げの二極化もあわせて参考にしてください。
金利のある世界では、自分のローン条件を正しく把握することが最大の防御になります。住まいや資金計画に不安がある方は、早めにFPや金融機関の専門家へ相談し、地価ナビの関連記事もあわせて情報収集を進めてみてください。