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この記事でわかること
2026年6月6日、日本銀行の植田和男総裁が「6月会合で利上げの是非をしっかり議論する」と前向きな姿勢を示しました(出典:日本経済新聞「植田総裁、6月会合へ前向き」2026年6月6日)。市場では6月利上げの確率が9割に迫っており、不動産投資ローンへの影響を今すぐ試算しておく必要があります。

日銀は2026年6月16〜17日に金融政策決定会合を開催します。現在の政策金利は0.75%ですが、植田総裁の本日の発言を受け、市場参加者の間では追加利上げ(0.75%→1.00%)がほぼ確実視されています。
注目すべきは「1.00%」という水準です。政策金利が1%に達するのは2008年以来、約18年ぶりになります。マイナス金利時代(2016〜2024年)から考えると劇的な変化であり、特に変動金利で不動産投資ローンを借りているオーナーへの影響は無視できません。
過去の利上げのパターンでは、日銀が政策金利を引き上げると、各銀行の短期プライムレートが連動して上昇し、変動金利型の投資用ローン金利は2〜3ヶ月後に反映されます。今回の利上げが確定した場合、2026年10月以降に変動金利が0.25%程度上昇する可能性が高いと言われています。

変動金利が現在の水準から0.25%上昇した場合、融資額別の月々の返済増加額を試算しました(30年返済・元利均等・現行金利2.0%→2.25%と仮定)。
融資額 | 現行返済額(2.0%) | 利上げ後(2.25%) | 月増加額 | 年間増加額 |
|---|---|---|---|---|
3,000万円 | 約11.1万円 | 約11.5万円 | +約4,000円 | +約4.8万円 |
5,000万円 | 約18.5万円 | 約19.1万円 | +約6,700円 | +約8.0万円 |
1億円 | 約37.0万円 | 約38.3万円 | +約1.3万円 | +約15.6万円 |
3,000万円のローンであれば月約4,000円の増加にとどまりますが、1億円超の一棟物件を保有するオーナーであれば月1.3万円超、5棟以上を変動金利で保有するオーナーは年間50万円以上のコスト増になる計算です。複数棟保有者は今すぐ返済シミュレーションを見直すことをおすすめします。
なお、不動産投資ローンには「5年ルール」「125%ルール」(住宅ローンで一般的)が適用されないケースも多いため、利上げ後すぐに返済額が変更される可能性があります。借入条件を今一度確認してください。

不動産取引の現場で、今回の利上げ局面において投資家から最も多く聞かれる質問が「このまま変動を続けるべきか、固定に切り替えるべきか」です。答えは保有物件の状況によって異なりますが、以下の3つの対策を検討することをおすすめします。
変動金利のローンは「返済額が増えること」より「次の融資が通りにくくなること」への備えが重要です。返済比率が上がると2棟目・3棟目の融資審査が厳しくなるため、今のうちに資金繰りに余裕を持たせておくことが将来の資産拡大につながります。
不動産投資ローンの選び方・銀行ごとの融資条件については不動産投資ローン完全ガイド|銀行選び審査突破2026もあわせてご覧ください。